このバンパーのためだけに
開発した特殊な構造とは。
「ネジや工具を使わない、もっと簡単に脱着できるバンパーがほしい」。SQUAIRのエンジニアたちが目指していたものは、この世に存在しない、見えない到達点でした。
何度も挑戦を繰り返し、ついに独自の技術を開発。株式会社ナカダクラフトの工場長、糸井川敏行氏が発明した「ITOIGAWAラッチ」は、金属のわずかなひねりを使って装着する特殊なラッチ構造です。これまで、別の素材やネジなどを使って装着するしかないと言われていた金属製バンパーに、ひとつの革命が起きたのです。
装着は簡単。上下のパーツをiPhoneに差し込み、左右のパーツをカチッとはめるだけ。無理矢理入り込むのではなく、金属で作ったアールに滑り込むような形で装着しています。そのため、脱着を繰り返しても、ラッチ部分が削れて減っていくことはありません。
「超々ジュラルミンの強度と、特殊な形状、その絶妙なバランスで成り立っている構造です。図面や機械では見つけ出せない寸法は、手で少しずつ削りながらトライ&エラーを繰り返した末に、奇跡のように発見しました」と糸井川氏。彼の努力の結晶であるこのラッチを「ITOIGAWAラッチ」と名付けました。
そして、このラッチは、次工程である側面のディンプル加工を施す際の固定にも使われているという、驚異的な強度を誇っています。「ラッチでカチッと装着したら、余分な固定をせずに、そのまま切削機へ。切削による大きな力が加わっても、加工途中外れてしまったことは一度もありません」。
日本の技術力で実現した、世界初の新技術「ITOIGAWAラッチ(特願2014-100416号)」は、iPhone 6 / 6 Plus対応の『The Dimple』と、iPhone 5対応の『QUATTRO』に採用されています。
金属製ケースでもスクリューレスを実現した「batto構造」(The Slit for iPhone 6)
新技術の「ITOIGAWAラッチ」により世界で初めて金属製バンパーのスクリューレスを実現(QUATTRO for iPhone 5)
スクリューレスを実現した
日本の技術を、未来へつなぐ。
「ITOIGAWAラッチ」のほかにも、様々な技術を駆使したスクリューレス構造を実現。『The Edge』は、接続部分に樹脂のジョイントを用いることにより、カチッと簡単に装着でき、ボールペンの先などで簡単に外すことができます。
さらに、SQUAIRの最上位ドレスケース『The Slit』は、上下に2分割されたパーツをカチッとはめるだけで装着できる構造「batto」を開発。側面のジョイントを押しながら引くだけで簡単に外すことができます。「抜刀」という言葉の美しさからヒントを得て命名したその心意気からも、日本の技術力を感じる特別な構造です。
日本の技術者たちの知恵と技術が集結し、難題をくぐり抜けた先に実現した、スクリューレスバンパー&ケース。「金属製ケースやバンパーはネジで固定する」が常識だった時代から、SQUAIRが新しい未来を導きます。

ITOIGAWAラッチ構造(The Dimple for iPhone 6 / 6 Plus)

batto構造 (The Slit for iPhone 6)

樹脂ジョイント構造 (The Edge for iPhone 6 / 6 Plus)